夫婦の役割

つまり、夫は外にでて、いろいろ交際するもの、妻は家の中にひっ込んでいて、あまり交際しないもの、というふうに昔から考えられているのです。けれどもこれからの新しい夫婦は、こんなことではいけないのではないでしょうか。ラジオができてから、家庭生活の中へ、どんどん遠慮会釈もなしに、生きた社会が入りこんできています。家庭というカラは今日外側からこわされてゆきつつあります。家庭はもはや世間から閉じ込められた小さな城ではなくなってきています。妻はいやおうなしに、世間のなかへ引きずりだされてきます。妻も社会と交際しなければならず、また交際するのがほんとうなのです。私はよくこんなことを考えます。私なら私という夫は、私の個性にしたがって友人たちと交際します、ところが、妻というものは、奥さんという肩書きで、夫の友人や世間とごくひととおり交際します。いいかえれば、妻という女性は、いつも、『妻』という立場、役割でしか考えられず、妻自身もそういうふうに自分のことを思いこんでしまいます。それで甘んじています。けれども、どんな妻にしたって本来、個性をもち、それぞれの才能をもっています。しかも、こういう妻の個性や才能は、世間との交際のぱあい、あるいはまた夫の友人たちと妻が接するぱあい、なるたけ表現しないのが、いままではいいことだとされてきていました。コミュニケーションは大切です。、出会った結婚相手であってもコミュニケーションが出来ていないと幸せな時間は長くは続きません。

出典:
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