家計の科学的方法

じゃ、どういうふうに使うことが上手なのか、これについては家計の科学的方法といった問題で、しばしば婦人雑誌などにも具体的に説かれています。ですから、私はいまここでそういうことをあらためてお話いたしません。ただ、こういうぱあいがあるようです。たとえば、あなたがいま、なにに使ってもいい三万円のお金を持っているとします。そしてあなたがたご夫婦が、かねがね電蓄を買いたいと思っていたとします。ところが、あなたがたはそれほど家財道具をたくさんお持ちでない、毎日のお茶腕も欠けたものを使っていらっしゃるlこういう状態のぱぁい、思いきって三万円の電蓄を買ってお座数のまん中に据えるべきでしょうか?私はそうじゃないと思います。三万円でひとつの電蓄を買うよりも、日常こまごました必要品や、ちょっとした装飾品をたくさん買ったほうがいいのです。品数の多いほうが、幸福感を増大させるのです。こういう心理は、成人も子供も変りないようです。子供のミャゲに高価なメロンひとつ買って帰るより、何やかやと買って帰るほうが喜ばれるのです。で、お金をいまお話したような調子で使うように、あなた自身も心がけ、ご主人をも指導してほしいのです。そういうケチ臭いのはイヤだ、とご主人はおっしゃるでしょうか。多分おっしゃるかもしれません。男というものは、がんらい、そういうふうに考えたがるものですから。そうしたぱあいには、ごいっしょに散歩に出たとき、そういうものをごいっしょに買って帰るように努めることです。そして小さなちょっとした新しい買物に、あなたが朝夕よろこびを示すことです。出会いはたくさんあるので、相性が合う人がきっと見つかります。
出典元:
DK181_L